2014年10月4日土曜日

中国における国内婚礼と海外婚礼 消費者のネット検索動向

中国でまだシェア1%もない海外婚礼と、99%以上を占める国内婚礼とで、消費者動向にどんな違いがあるでしょうか。季節変動を見られるBaidu指数のデータで見てみましょう。

中国人が年に2回、実家に帰って家族と過ごすタイミングがあります。日本人の「盆と正月」みたいなものですね。それが中国では「国慶節と春節」です。

【 国慶節 】
中国の建国記念日で、毎年10月1日です。その後1週間くらいは会社の仕事が休みです。

【 春節 】
日本でいう旧正月で、年により異なりますが、1月下旬から2月中旬くらい。来年2015年の春節は2月19日ですが、これは最も遅いほうです。春節の1週間くらい前から、前後2~3週間くらい会社の仕事がお休みになるのが一般的です。

家族イベントの国慶節と春節の時期に留意しながら、以Baidu指数で検索トラフィックを見てみます。


■検索キーワード「海外ウェディング撮影」 2012年9月~2014年9月データ

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まず、国慶節と春節の影響を感じさせないデータです。

実家に帰ることも、家族と相談することもない、そんなライフスタイルの人々が「海外ウェディング撮影」を検索しているようです。

そして全体として右肩上がりなのが明らかです。


■検索キーワード「(国内)ウェディング撮影」 2012年9月~2014年9月データ

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国慶節前後のタイミングでは、ほとんど動きが感じられません。しかし春節前後の数日間が極端に検索トラフィックが低下します。ほぼゼロ近くまで。そして春節後には平常程度に戻りますが、特にピークを迎えるわけでもありません。

国慶節に実家に帰らない、しかし春節には実家に帰る移動のため検索が減る。実家に帰っても特に家族と話すテーマでもなく、検索は特に多くない。そんな姿が浮かびます。撮影は家族よりカップルのものだからでしょうか。

全体としては、特に増えてきているというほどでもなく横ばい。


■検索キーワード「海外婚礼」 2012年9月~2014年9月データ

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国慶節と春節の双方で、当日前後はある程度は検索トラフィックが落ち込み「谷」になります。そして、その直後に大きな「山」がきます。年間で見て、国慶節の後と春節の後が最大のピークとなっています。

国慶節と春節のどちらも実家に移動して、家族と話したり相談してから、その数日後に検索する人が多いと見られます。

全体としては右肩上がりです。


■検索キーワード「(国内)婚礼」 2012年9月~2014年9月データ

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国慶節の当日前後に検索が減りません。国慶節の当日前後がむしろピークのひとつです。しかし春節の当日前後にはある程度は明確な「谷」があります。そして、春節直後には特に「山」は見られません。

国慶節に実家に帰らない(移動しない)で、しかし婚礼についてネットで調べることが多い。春節には実家に帰る移動のために検索が減る。家族と話したりして検索数が伸びそうですが、特に大きな伸びは見られない。

これは仮説ですが、国内婚礼かつ実家という条件では、ネット検索が使われにくいでしょう。地元のよく知っている結婚式会場のどれにしようか、みたいな話になるのかもしれません。


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ここまで見ていただいたように、それぞれのキーワードごとに、トラフィック傾向が大きく異なります。その理由を推測して書いてみましたが、確かなところは誰にも分かりません。でも、日々こんな想像あるいは妄想を楽しみにながら、中国消費者の実態に迫る努力を続けています。

もしご参考になりましたら幸いです。