2014年8月6日水曜日

中国語圏向けリスティング運用体験談 ・・・ 香港向けと台湾向けの比較

今回のテーマは「中国向け」「ウェディング関連」ではありませんが、中国語圏向けのネット広告に関するレポートをお送りします。香港と台湾へ向けたリスティング広告(SEM)運用にまつわる体験談です。

弊社では、香港と台湾から日本への旅行者へ向けて、Wi-Fiレンタルサービスをスタートしました。
楽遊Wi-Fi 香港向け
楽遊Wi-Fi 台湾向け

これらは双子のようによく似たページです。集客のためにヤフー台湾とヤフー香港で、同時にそれぞれのリスティング広告(SEM)を出稿してから約2週間が経ちました。下記のように両者には共通点が山盛りですが、香港向けと台湾向けでは大きく異なる結果が出つつあります。

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■ スタート時点での共通点 ■
・ランディング先のページは、言語(中国語繁体字)、内容、メタタグなどほぼ同じ
・ページ構成やURL構造も同じ
・出稿先 Yahoo!(SEMエンジンは同じBing)
・出稿キーワード 全く同じもの約400
・CPC設定金額 各キーワードごとに同じ金額
・1日あたり上限予算 どちらも100香港ドル(約1300円)
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基本条件においてこれだけ共通性が高ければ、結果もある程度は似てくると想像していました。しかし2週間経ったところで集計しますと以下の通りです。

■消化金額 3.7倍
香港:3,732円  台湾:13,782円

■クリック数 3.6倍
香港:136  台湾:488

■PV 4.5倍
香港:749,985  台湾:165,141

■CTR 15倍
香港:0.02%  台湾:0.30%

■平均順位 1.25倍
香港:3.24  台湾:2.59

■CPC ほぼ同じ
香港:27.44円  台湾:28.24円

■CPM 17倍
香港:4.98円  台湾:83.46円

■CPA 3.7倍
香港:1,244円  台湾:4,594円

まったく似ていません。。。それだけでなく、一般的な定説からすると矛盾と思えることもあります。
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定説:CTRが高いとPVが増え、CTRが低いとPVが減る
結果:CTRが15倍も高い台湾は、PVが少なく4.5分の1しかない
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これほどの状況はミステリーと言いたくもなりますが、強いて理由を探すとすれば2点だけ思い当たります。ひとつは「競合する出稿者が異なる」こと。もうひとつは「オーガニックでインデックスされているサイトが異なる」こと。

そんな訳でして、基本条件は同一にも関わらず、2倍の手間をかけて全く異なる運用をやっていくことになりました。出稿キーワード選定に始まり、CPC設定金額や掲出時間帯など、結果に応じたチューニングを別々に実施しています。



もうひとつ報告があります。競合事業者による(と推定される)「悪意クリック」が出稿開始から3日ほどで始まりました。弊社の出稿は目立つほどの予算規模でもないのでビックリしました。香港と台湾と両方で発生したとのことですが、ちょっと日本では考えにくい現象でした。

この件はすぐに気がついてヤフー(Bing)に調査を依頼しましたら、2日後には再発防止のためブロックを実施して、数日分予算に相当する金額が速やかに返金されました。ヤフー(Bing)のサポートはかなり好印象で、品質レベルは日本水準かそれ以上かも知れません。



香港向け、台湾向け、それぞれに異なる事情がありノウハウがありますので、マニアックかつ地道な経験を積み重ねていきたいと思います。やはり今回のように、思わぬところでビックリに出会えるのが刺激的です。尽きることのない刺激ネタをまた皆様にレポートしてまいります。