2014年3月3日月曜日

北京・上海・広州を押さえればいちおう大丈夫?


前回に続いて、弊社の中国向け海外ウェディング情報ポータルサイト『海婚鋭媒』のアクセスデータを題材にします。

ユーザは海外に興味がある30代を中心とする方々で、iPhone利用率がかなり高いことからいわゆる富裕層であると推測されます。

以下はある期間における「都市別の訪問数トップ10」です。

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■ 上海よりも北京が多い。一般的なイメージとは逆。

■ 広州は、シンセンと成都と共に3位グループを形成している。北京や上海とは差が大きい。

■ 北京・上海・広州を合わせて、全体の21.2%しかない。

■ トップ10を合わせて、全体の38.6%しかない。

※補足 『海婚鋭媒』のプロモーションはBaiduリスティングが90%を占め、エリア別設定は全くなし。広告管理上では全てのエリアが平等な条件です。

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海外ウェディングという特別にハイカラな商材ですら、北京・上海・広州を押さえても、中国全体の2割でしかありません。

他のより一般消費者を狙うような商材であれば、北京・上海・広州のシェアはさらに低いでしょう。

『日本の商品は高品質だけど高価格。高価格に見合う品質を伝えることが肝心。』
↑ここまでは異論ありません、

↓しかし以下が正しいかどうかは疑問です。
『品質を伝えるにはネットよりも店舗だ。まずは北京・上海・広州に拠点設立だ。』

もし仮に無尽蔵の資金を投下するとしても、あるいは限られた資金で闘うならなおさら、「ネットで品質を伝えること」にチャレンジするほうが良いと思います。

国土が広大でユーザが分散している以上は、インフラ産業以外の物販・サービス販売においては、ネットが有利なことは明らかです。

仮に短期的に店舗展開が成功したとしても、長い目で見ればやがてはネット販売を得意とする競合企業の追撃を受ける日がくるでしょう。

中国市場に特化して「ネットで品質を伝える」ノウハウを蓄積することが、この市場に対する本質的なアプローチであり、もちろん簡単ではないわけですが、それでも「急がば回れ」の王道と考えます。

なお、これは「伝え方」だけの問題ではありません。以下の3点セットは掛け算の発想です。どれか1つがゼロなら結果はゼロ、少しずつ改善すれば全体は大きく改善する、という性質のものです。

「ネットで品質を伝える」 =
「1.ネット販売に適した商品企画」 × 「2.ネット販売に適した説明コンテンツ」 × 「3.ネット販売に適した伝え方」

上記はあらゆる物販・サービス販売で有効な考え方と思われます。特に1.をやれている事業者さんは少ないでしょうから、もし競合他社を上回る企画力とノウハウを手に入れられたら、その効果は大きいでしょう。

『海婚鋭媒』は海外ウェディング専門の中国向けネットメディアとして、「ネットで品質を伝える」事業者さんのお役に立ちたいと願っています。