2014年12月5日金曜日

海外ウェディング組数と海外渡航人数の関係性は ~中国人向けビザ緩和の流れ

11月のAPEC首脳会議でオバマ大統領が中国人向けビザの発給要件緩和を表明しました。

米、中国人のビザ発給要件緩和

ついに、やっとアメリカも。アメリカ国内の観光業界は欣喜雀躍ですね。

最近3年ほどで世界の主要50か国以上の政府が、中国人観光客の取り込みを狙ってビザ要件を緩和してきました。

この流れの中でアメリカ政府だけが何の動きも見せていなかったので、今回の発表は「ついに」「やっと」というわけです。

背景としては、やはり政治というより経済の観点で機会損失を看過できなくなったのでしょう。

世界の海外旅行者、10人に1人は中国人


さてここから本題ですが、「海外渡航人数」と「海外ウェディング組数」と、その増加はダイレクトに比例するでしょうか?

以下は日本の例です。

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出典 海外渡航人数:JNTO
出典 海外ウェディング組数:ワタベウェディング

日本人の海外ウェディング組数が最も急激に伸びた時期は、1992年から1996年の5年間で、その組数は14000組から41000組へとほぼ3倍になりました。

一方で、海外渡航人数が急激に伸びたのは、遡ること5年、1986年から1990年の5年間でした。まさにバブル経済の時期ですね。

これは何を意味するのでしょうか。

観光旅行やビジネス渡航は経済水準にリンクして推移します。しかしウェディングは社会的な活動なので、それほど単純ではないと解釈できます。

たとえば、

■ 本人たちの海外旅行経験。大切な結婚式を海外で実施することへの不安解消。

■ 両親や周囲の理解、合意、さらには勧奨。

■ 本人のみならず、親類や友人など列席者の全員が不安感なく、ビザも入手できて、海外に渡航できる状況。

■ 経済発展にともなう文化の多様化の浸透。(伝統に束縛されない結婚式スタイルの受け入れ)

・・・ などの条件が満たされて初めて、海外ウェディングが通常の海外渡航と同様に普及するのではないでしょうか。

ちなみに2000年以降は、日本人の海外ウェディング組数はさほどの増減なく、現在も40000前後だそうです。これは年間婚姻数の6%にあたります。


『海外ウェディング組数はワンテンポ遅れて伸びる』ということを踏まえて、中国の状況を見てみます。

まず中国の海外渡航人数を以下に示します。

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出典 中国国家旅游局

2010年から特に急激に伸びています。2014年は初めて1億人の大台に乗ります。

一方で海外ウェディングの普及は始まったばかりです。公式な統計が見つからないのですが、弊社独自の推計では、年間27000組ほどと見ています。この数字は年間婚姻数の0.2%にあたります。

中国の海外ウェディングはまだブレイクしていません。しかし海外渡航人数がブレイクして4年が経っています。さらにビザ要件緩和の追い風が加速します。

日本との比較を整理すると、2014年の推計では、

中国の海外ウェディング 27000組 年間婚姻数の0.2%
日本の海外ウェディング 40000組 年間婚姻数の6.0%

です。来年2015年には組数が逆転しそうです。

さらに3年後の2018年には、中国では130,000組(年間婚姻数の1%)となり、組数では日本の3倍以上となるでしょう。

こう予測できるのは、特に2010年以降に多くの中国人が海外渡航を経験した蓄積があるからです。

さらに長期的観点では、「ビザ要件緩和」ではなく、日本人と同様に「ほぼビザ不要」となるかもしれません。仮にそうなったら、以下が現実味を帯びてきます。

年間婚姻数の6%(日本と同じ) ・・・780,000組(日本の20倍)
年間婚姻数の18%(イギリスと同じ) ・・・2,340,000組(日本の60倍)


『海外ウェディング組数はワンテンポ遅れて伸びる』というわけで、来年あたりから、「ウェディング」の巨大な波が中国から世界各地へと広がりそうです。


2014年11月4日火曜日

祝!『海婚鋭媒』公開1周年 ご利用ユーザ像を数字で見てみます

弊社が運営する中国最大の海外ウェディングポータル海婚鋭媒は2013年10月15日に公開してから、お陰様で無事に1年が経過しました。

今回の記事では「2013年11月1日~2014年10月31日」の1年間の様々な集計数値をご報告してみます。

■中国人ユーザの海外ウェディングついてのお問い合わせ人数 1191名


■ウェディング事業社様へ紹介したユニーク人数 731人
  ※挙式の時期、希望エリアが特定されているお問い合わせに限定


■ウェディング事業社様へ紹介した「のべ」件数 1807件

中国市場では年間2万カップル以上が海外で挙式あるいはウェディング撮影をしていると推定されます。その全体数と比べれば、まだまだ僅かなシェアですが、とはいえ日本企業の弊社が公開したばかりのサイトで1%ほどのシェアは獲得できたと思われます。


■アクセス元の国の数 113か国

日本語サイトと比べると英語サイトは国数が多いのでしょうが、中国語もなかなかです。年間で10万強のアクセス数しかない小規模なサイトとしては、113か国はかなり多いほうと思われます。

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■アクセス数の上位20か国リスト

ネット広告を出稿している中国が最も多く、システム運用や開発のため日本からのアクセスが2番目に多いのは、理由が明確です。

次に中国語圏の香港・台湾・シンガポールが続くはずですが、香港の次に韓国とアメリカが入っているのが面白いところです。中国国内のIPアドレスではFacebookやYoutubeなどにアクセスできない制限があるため、中国国内に居ながら海外IPアドレスを利用するVPNという仕組みがあります。おそらく韓国のIPアドレスを利用するVPNサービスが多いのでしょう。アメリカの方はシンプルに、アメリカ在住中国人が多いと推定されます。

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■アクセス数の上位20都市リスト(中国国内)

1位北京、2位上海、3位広州です。国際都市イメージの上海ですが、海外ウェディングについては大差で北京ユーザが多いようです。

また上位3都市を合計して20%弱しかありません。これは一般的なイメージと比べるとかなり少ないと思われます。

4位以下の都市名は省略しますが、Google翻訳などのサービス使えば簡単に日本語名が分かります。広大な中国で80%の消費者が地域的に分散しています。

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■デバイス種別のシェア

このシェアは実は広告出稿の設定でかなりコントロールできます。弊社では「半分デスクトップ」というメドで運用しています。

やはりmobile(スマホ)ユーザは、「リピート率・直帰率・平均セッション時間」などいずれの指標の数値も好ましくありません。隙間時間に利用するスマホでは、じっくり情報を閲覧して問い合わせするといった行動は発生しにくいのでしょう。とはいえ、海婚鋭媒の認知を高めるにはスマホも有用と推測しており、スマホで認知してパソコンで問い合わせというユーザは多いと考えられます。

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■OS別のシェア

デバイス別シェアに依存してOS別も決まるようなものですが、注目したいのが「iOS」と「Android」の差異です。ユーザ数はほぼ同数ですが、しかしその行動はかなり異なるようです。特に「平均セッション時間」が2倍以上です。

「Android」ユーザを除外する設定で広告出稿したいところですが、弊社が利用するBaiduではそういう機能は提供されていません。

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■ブラウザ別のシェア

海外ウェディングという特徴的なコンテンツを扱うサイトなので、中国全体の傾向とは大きく異なると思いますが、Chromeのシェアがやけに高いです。日本ではこんなにないですよね。

あと6位の中国製ブラウザ UC Browser が6.68%のシェアで、無視できない勢力となっています。




海婚鋭媒は2年目に突入しました。
より多くの海外ウェディングをお手伝いできるように、サイト自体も運用方法も上記のようなデータを基にさらに改善を図ってまいります。

2014年10月4日土曜日

中国における国内婚礼と海外婚礼 消費者のネット検索動向

中国でまだシェア1%もない海外婚礼と、99%以上を占める国内婚礼とで、消費者動向にどんな違いがあるでしょうか。季節変動を見られるBaidu指数のデータで見てみましょう。

中国人が年に2回、実家に帰って家族と過ごすタイミングがあります。日本人の「盆と正月」みたいなものですね。それが中国では「国慶節と春節」です。

【 国慶節 】
中国の建国記念日で、毎年10月1日です。その後1週間くらいは会社の仕事が休みです。

【 春節 】
日本でいう旧正月で、年により異なりますが、1月下旬から2月中旬くらい。来年2015年の春節は2月19日ですが、これは最も遅いほうです。春節の1週間くらい前から、前後2~3週間くらい会社の仕事がお休みになるのが一般的です。

家族イベントの国慶節と春節の時期に留意しながら、以Baidu指数で検索トラフィックを見てみます。


■検索キーワード「海外ウェディング撮影」 2012年9月~2014年9月データ

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まず、国慶節と春節の影響を感じさせないデータです。

実家に帰ることも、家族と相談することもない、そんなライフスタイルの人々が「海外ウェディング撮影」を検索しているようです。

そして全体として右肩上がりなのが明らかです。


■検索キーワード「(国内)ウェディング撮影」 2012年9月~2014年9月データ

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国慶節前後のタイミングでは、ほとんど動きが感じられません。しかし春節前後の数日間が極端に検索トラフィックが低下します。ほぼゼロ近くまで。そして春節後には平常程度に戻りますが、特にピークを迎えるわけでもありません。

国慶節に実家に帰らない、しかし春節には実家に帰る移動のため検索が減る。実家に帰っても特に家族と話すテーマでもなく、検索は特に多くない。そんな姿が浮かびます。撮影は家族よりカップルのものだからでしょうか。

全体としては、特に増えてきているというほどでもなく横ばい。


■検索キーワード「海外婚礼」 2012年9月~2014年9月データ

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国慶節と春節の双方で、当日前後はある程度は検索トラフィックが落ち込み「谷」になります。そして、その直後に大きな「山」がきます。年間で見て、国慶節の後と春節の後が最大のピークとなっています。

国慶節と春節のどちらも実家に移動して、家族と話したり相談してから、その数日後に検索する人が多いと見られます。

全体としては右肩上がりです。


■検索キーワード「(国内)婚礼」 2012年9月~2014年9月データ

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国慶節の当日前後に検索が減りません。国慶節の当日前後がむしろピークのひとつです。しかし春節の当日前後にはある程度は明確な「谷」があります。そして、春節直後には特に「山」は見られません。

国慶節に実家に帰らない(移動しない)で、しかし婚礼についてネットで調べることが多い。春節には実家に帰る移動のために検索が減る。家族と話したりして検索数が伸びそうですが、特に大きな伸びは見られない。

これは仮説ですが、国内婚礼かつ実家という条件では、ネット検索が使われにくいでしょう。地元のよく知っている結婚式会場のどれにしようか、みたいな話になるのかもしれません。


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ここまで見ていただいたように、それぞれのキーワードごとに、トラフィック傾向が大きく異なります。その理由を推測して書いてみましたが、確かなところは誰にも分かりません。でも、日々こんな想像あるいは妄想を楽しみにながら、中国消費者の実態に迫る努力を続けています。

もしご参考になりましたら幸いです。

2014年9月4日木曜日

海婚鋭媒を訪問する中国消費者がどんな検索キーワードを利用しているか

弊社が運営する中国最大の海外ウェディング情報ポータル『海婚鋭媒』では、日々、海外ウェディング検討を検討する中国人の方々が主に検索エンジンを経由して来訪されています。

どんな検索キーワードを利用して『海婚鋭媒』を見つけてくださり、そして来訪なさるのか分析してみましょう。

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1.単語ではなく文章による検索が10%を占める

アクセス数上位1000キーワードのうち、約10%が質問文章を入力した検索で、残り90%が単語とその組み合わせです。

例:
「海外婚礼哪家公司好」 ・・・海外ウェディングの良い会社はどこ?
「10月份婚纱照外景在哪拍好」 ・・・10月のウェディングロケ撮影に良い場所はどこ?
「马尔代夫属于哪个国家」 ・・・どの国にモルディブはあるの?
「罗曼国际婚纱摄影怎么样」 ・・・罗曼国际婚纱摄影(海外ウェディング撮影会社)は評判どう?
「北京婚沙摄影哪个好」 ・・・北京のウェディング撮影はどれは良い?

日本でも同様の傾向がありますが、中国でもクチコミやランキングが人気です。特に信頼できるクチコミは、オフィシャル情報への不信感と裏表をなして、大きな価値と影響力を持つように思われます。海婚鋭媒でもいわゆるCGM=消費者投稿型サービスを導入を急ぐつもりです。

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2.中国国内ウェイディングと海外ウェディングでは傾向が異なる?

新規ユーザアクセス数上位1000キーワード:
「婚礼」を含む 296ワード
「婚庆」を含む 78ワード
「婚纱摄影」を含む 233ワード
「婚纱照 」を含む 122ワード

リピートユーザアクセス数上位1000キーワード:
「婚礼」を含む 441ワード
「婚庆」を含む 78ワード
「婚纱摄影」を含む 109ワード
「婚纱照 」を含む 98ワード

『海婚鋭媒』は海外ウェディング専門ですので、中国国内ウェディングの情報はまったくありません。それを極力お伝えしていますが、それでも初めて来訪される新規ユーザの多くは国内ウェディング検討者と思われます。中国市場での海外シェアは1%に遠く及ばないのが背景です。そしてリピーターは、ほぼ全員が海外婚礼検討者と思われます。

ですので、以下の推測が成り立ちそうです。

「婚礼」と「婚庆」はほぼ同じ意味の単語ですが、
「婚礼」のほうが検索キーワードとしてよく利用される。
・特に海外ウェディング検討者(リピートユーザ)の半数近くが「婚礼」を含むワードを利用しており、「婚庆」との差は圧倒的となる。「

「婚纱摄影」と「婚纱照 」はほぼ同じ意味の単語(ウェディング撮影)ですが、
・国内ウェディング検討者(新規ユーザ)においては「婚纱摄影」の方が良く利用される。
・海外ウェディング検討者(リピートユーザ)においては、両者はほぼ同じくらい利用される。

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上記はほんの一例ですが、弊社ではこういったノウハウを積み重ねて、中国市場向けのWebサービス制作・SEO・SEMなどの品質を地道に向上させております。ご参考になりましたら幸いです。

2014年8月6日水曜日

中国語圏向けリスティング運用体験談 ・・・ 香港向けと台湾向けの比較

今回のテーマは「中国向け」「ウェディング関連」ではありませんが、中国語圏向けのネット広告に関するレポートをお送りします。香港と台湾へ向けたリスティング広告(SEM)運用にまつわる体験談です。

弊社では、香港と台湾から日本への旅行者へ向けて、Wi-Fiレンタルサービスをスタートしました。
楽遊Wi-Fi 香港向け
楽遊Wi-Fi 台湾向け

これらは双子のようによく似たページです。集客のためにヤフー台湾とヤフー香港で、同時にそれぞれのリスティング広告(SEM)を出稿してから約2週間が経ちました。下記のように両者には共通点が山盛りですが、香港向けと台湾向けでは大きく異なる結果が出つつあります。

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■ スタート時点での共通点 ■
・ランディング先のページは、言語(中国語繁体字)、内容、メタタグなどほぼ同じ
・ページ構成やURL構造も同じ
・出稿先 Yahoo!(SEMエンジンは同じBing)
・出稿キーワード 全く同じもの約400
・CPC設定金額 各キーワードごとに同じ金額
・1日あたり上限予算 どちらも100香港ドル(約1300円)
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基本条件においてこれだけ共通性が高ければ、結果もある程度は似てくると想像していました。しかし2週間経ったところで集計しますと以下の通りです。

■消化金額 3.7倍
香港:3,732円  台湾:13,782円

■クリック数 3.6倍
香港:136  台湾:488

■PV 4.5倍
香港:749,985  台湾:165,141

■CTR 15倍
香港:0.02%  台湾:0.30%

■平均順位 1.25倍
香港:3.24  台湾:2.59

■CPC ほぼ同じ
香港:27.44円  台湾:28.24円

■CPM 17倍
香港:4.98円  台湾:83.46円

■CPA 3.7倍
香港:1,244円  台湾:4,594円

まったく似ていません。。。それだけでなく、一般的な定説からすると矛盾と思えることもあります。
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定説:CTRが高いとPVが増え、CTRが低いとPVが減る
結果:CTRが15倍も高い台湾は、PVが少なく4.5分の1しかない
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これほどの状況はミステリーと言いたくもなりますが、強いて理由を探すとすれば2点だけ思い当たります。ひとつは「競合する出稿者が異なる」こと。もうひとつは「オーガニックでインデックスされているサイトが異なる」こと。

そんな訳でして、基本条件は同一にも関わらず、2倍の手間をかけて全く異なる運用をやっていくことになりました。出稿キーワード選定に始まり、CPC設定金額や掲出時間帯など、結果に応じたチューニングを別々に実施しています。



もうひとつ報告があります。競合事業者による(と推定される)「悪意クリック」が出稿開始から3日ほどで始まりました。弊社の出稿は目立つほどの予算規模でもないのでビックリしました。香港と台湾と両方で発生したとのことですが、ちょっと日本では考えにくい現象でした。

この件はすぐに気がついてヤフー(Bing)に調査を依頼しましたら、2日後には再発防止のためブロックを実施して、数日分予算に相当する金額が速やかに返金されました。ヤフー(Bing)のサポートはかなり好印象で、品質レベルは日本水準かそれ以上かも知れません。



香港向け、台湾向け、それぞれに異なる事情がありノウハウがありますので、マニアックかつ地道な経験を積み重ねていきたいと思います。やはり今回のように、思わぬところでビックリに出会えるのが刺激的です。尽きることのない刺激ネタをまた皆様にレポートしてまいります。

2014年6月6日金曜日

「海外ウェディング」について問合せした中国消費者の追跡調査


弊社が運営する中国最大の海外ウェディング情報ポータル『海婚鋭媒』では、日々、海外ウェディング検討を検討する中国人の方々が主にオンラインチャットを通じてお問合せを寄せてくださいます。

【集計期間 2013年10月~2014年4月】
1.お問合せ発生件数 832件
2.事業者へ紹介したユニーク人数 495名
3.事業者へ紹介したのべ件数 1288件

1⇒2で数字の差が発生する主な理由は、お問合せを選別してから事業者へ紹介しているためです。選別基準は「希望時期」「希望エリア」の2つが明確であることです。これによって、質が高いお問合せを事業者に提供できているつもりです。

2⇒3の数字の差は、1名の消費者を複数の事業者へご紹介しているためです。1名を平均で2.5社に紹介していることになります。

事業者にご紹介した消費者の皆様の「その後」が気になりまして、この集計期間の495名にアンケートをお送りして、その結果59名から回答を得ることができました。


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拡大しても読みにくいですね。すみません、雰囲気だけでも伝われば。

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回答総数: 59名
初回お問合せ時期:2013年10月7日~2014年4月30日
アンケート回収期間:2014年5月25日~6月5日
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海外ウェディング 契約済  25名(42.4%)
海外ウェディング 継続検討中  30名(50.9%)
海外ウェディング 中止決定  4名(6.7%)
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■ 成約率

ご紹介した消費者のうち42.4%が成約しているのは、海婚鋭媒というメディアのご紹介ユーザ品質としては悪くはないようですが、どうでしょうか。このあたりの相場観は、業界全体でもこれから形成されるところだろうと思います。

ただ、残念ながら海婚鋭媒パートナーの事業者はまだ20社ほどなので、パートナー以外の事業者と契約している確率の方が高く、海婚鋭媒経由での成約は8名(13.5%)に留まります。

パートナーを200社にできれば、成約の全部が海婚鋭媒経由になるのだろうなぁ、と妄想したりします。(笑)


■ 検討期間

月別集計して傾向をみるには回答総数が少なすぎるのですが、ざっくりいうと、「早く決める人は3か月以内に決める」「3か月で決めない人はずっと検討中」という感じを受けます。まだちょっとよく分かりませんが。


■ 中止決定の理由

4件しかないので、コメントを全部のせてみますと、、、

・しばらく海外にいけないから、国内で撮影することにした。
・親が反対したので、海外はやめました
・時間が間に合わないため、海外にいくことをやめました。
・海外をやめました

「それで、それは何故ですか?」とさらに質問したくなるようにコメントが並びますが、とりあえず、価格を理由とした人がいないのは意外でした。


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まだ回収できた回答数が少ないので精度のほどは不明ですが、何らか参考になりますでしょうか。

今後もこのアンケートは継続して、消費者の行動とコメントをさらに詳しく分析できるようにしていくつもりです。

2014年4月29日火曜日

新浪微博(weibo)の公式キャンペーン「微活動」を使ってみました

弊社が運営する中国最大の海外ウェディング情報ポータル『海婚鋭媒』では、ソーシャルメディアの新浪微博(weibo)の企業公式アカウントを取得して、情報発信活動を続けています。

新浪微博(weibo)の海婚鋭媒公式アカウント

新浪微博(weibo)は中国最大のソーシャルメディアのひとつで、ミニブログとか中国版ツイッターとも呼ばれます。現在ではソーシャルメディアとしての旬は過ぎた感があり、やや陳腐な存在になっています。それと比べると騰訊(Tencent)が提供する微信(WeChat)は、今がまさに伸び盛りという位置づけです。ただ残念ながら、微信(WeChat)の企業公式アカウントを取得するには中国現地の法人登記が必要です。新浪微博(weibo)の方は外国企業でも公式アカウントを取得できるのが特徴で、多くの海外企業アカウントが中国消費者向けのプロモーションの中核として盛んに情報発信しています。総合的なプロモーション効果は、ターゲット属性や訴求内容にもよるものの、いまでも十分に巨大な存在といえます。

新浪微博(weibo)が公式提供するキャンペーンツールで「微活動」というものがあります。無料で使えて、ファン獲得にはかなり効果を発揮すると言われているので、今回初めて試しに使ってみました。

【キャンペーン内容】
■ 期間 4月18日~22日(5日間)
■ 応募条件 「海婚鋭媒アカウントをフォローする」かつ「キャンペーンをシェアする」
■ 賞品 当選8名で合計950元(約16,000円)の電子クーポン(ECサイトポイント)
(※ツール利用は無料ですが、キャンペーン賞品の提供が必須です)


【結果】
■ ファン数の増大 298名 ⇒ 15,955名
■ ファン品質 6割は一般ユーザ、4割は賞品めあて専用アカウント、と推測される
■ キャンペーンシェア回数 13,892回
■ キャンペーン参加人数 1,082人

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とりあえず今回は初めてだったので「えいや!」と適当に条件設定しましたが、それでも16,000円の支出で表面的には15,600名のファンが獲得できて、ファン獲得単価は約1円となります。賞品めあてアカウントがかなりの比率になるのは問題ですが、それでも6割を占める一般ユーザの獲得単価で考えれば、うまい利用方法はありそうです。

今後は応募条件や賞品な内容を少しずつ変えながら、最も効率的な集客方法を探っていくつもりです。

2014年4月11日金曜日

中国向け海外ウェディング ~ 訪問先エリア別の分析


中国向け海外ウェディングポータル『海婚鋭媒』にはエリア別の10カテゴリがあります。

各エリアの「ページビュー数」「掲載商品数」「問合せ数」は、3月集計によると以下の通りです。

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この表を眺めながら、気がついたことを書いていきます。

■バリ島のページビューが圧倒的
全エリア合計の30%以上を占めています。総合トップページで一番上に導線があるとはいえ、これほど圧倒的なのは、やはりバリ島の人気を強いことを示しています。なおページビュー数と総合トップページでの掲載順位は、1位と2位だけ相関性を感じますが、3位以下ではあまり関係ない印象です。

■ヨーロッパのページビューが多い
プーケットやモルディブを押さえて2位なのは意外です。

■ページビュー数と商品数の相関性は高くない
1商品あたりページビュー数は、最大173.4と最少20.0では、8.7倍も開きがあります。

■問合せ数と商品数の相関性は高くない
1問合せあたり商品数は、最大3.08と最少0.28では、11.1倍も開きがあります。

■ページビュー数と問合せ数の相関性はかなり高い
1ページビューあたり問合せ数は、最大0.0273と最少0.0124で、2.2倍の開きしかない。相関性が高いということは、問合せを増やしたければ、ページビューを増やすのが効果的かもしれない、と推測されます。

■プーケットとチェジュ島を優先的に露出を高めようかな
1ページビューあたり問合せ数でトップのプーケットと2位のチェジュ島は、他のエリアと比べると、ページビューを増やすことが問合せ数の増加につながりやすい、と推測されます。

■バリ島の露出は下げるべきかも
1ページビューあたり問合せ数で最下位のバリ島は、ページビューを減らしても問合せ数の減少が比較的少ないので、相対的に露出の優先度を下げるべきかもしれません。


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話は変わりますが、海外ウェディングの体験者アンケートでお祝金をあげるキャンペーンを始めました。中国人消費者の方々の生の声を聞けるのが楽しみ! データが溜まったらこの場でレポートしようと思います。

キャンペーンページ





2014年3月3日月曜日

北京・上海・広州を押さえればいちおう大丈夫?


前回に続いて、弊社の中国向け海外ウェディング情報ポータルサイト『海婚鋭媒』のアクセスデータを題材にします。

ユーザは海外に興味がある30代を中心とする方々で、iPhone利用率がかなり高いことからいわゆる富裕層であると推測されます。

以下はある期間における「都市別の訪問数トップ10」です。

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■ 上海よりも北京が多い。一般的なイメージとは逆。

■ 広州は、シンセンと成都と共に3位グループを形成している。北京や上海とは差が大きい。

■ 北京・上海・広州を合わせて、全体の21.2%しかない。

■ トップ10を合わせて、全体の38.6%しかない。

※補足 『海婚鋭媒』のプロモーションはBaiduリスティングが90%を占め、エリア別設定は全くなし。広告管理上では全てのエリアが平等な条件です。

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海外ウェディングという特別にハイカラな商材ですら、北京・上海・広州を押さえても、中国全体の2割でしかありません。

他のより一般消費者を狙うような商材であれば、北京・上海・広州のシェアはさらに低いでしょう。

『日本の商品は高品質だけど高価格。高価格に見合う品質を伝えることが肝心。』
↑ここまでは異論ありません、

↓しかし以下が正しいかどうかは疑問です。
『品質を伝えるにはネットよりも店舗だ。まずは北京・上海・広州に拠点設立だ。』

もし仮に無尽蔵の資金を投下するとしても、あるいは限られた資金で闘うならなおさら、「ネットで品質を伝えること」にチャレンジするほうが良いと思います。

国土が広大でユーザが分散している以上は、インフラ産業以外の物販・サービス販売においては、ネットが有利なことは明らかです。

仮に短期的に店舗展開が成功したとしても、長い目で見ればやがてはネット販売を得意とする競合企業の追撃を受ける日がくるでしょう。

中国市場に特化して「ネットで品質を伝える」ノウハウを蓄積することが、この市場に対する本質的なアプローチであり、もちろん簡単ではないわけですが、それでも「急がば回れ」の王道と考えます。

なお、これは「伝え方」だけの問題ではありません。以下の3点セットは掛け算の発想です。どれか1つがゼロなら結果はゼロ、少しずつ改善すれば全体は大きく改善する、という性質のものです。

「ネットで品質を伝える」 =
「1.ネット販売に適した商品企画」 × 「2.ネット販売に適した説明コンテンツ」 × 「3.ネット販売に適した伝え方」

上記はあらゆる物販・サービス販売で有効な考え方と思われます。特に1.をやれている事業者さんは少ないでしょうから、もし競合他社を上回る企画力とノウハウを手に入れられたら、その効果は大きいでしょう。

『海婚鋭媒』は海外ウェディング専門の中国向けネットメディアとして、「ネットで品質を伝える」事業者さんのお役に立ちたいと願っています。

2014年1月18日土曜日

海婚鋭媒の時間帯別訪問数 テレホタイムじゃないはずですが・・・


今回は、弊社の中国向け海外ウェディング情報ポータルサイト『海婚鋭媒』のアクセスデータを材料にしたネタです。

以下はある期間における「時間帯別の訪問数」の集計結果です。

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ご覧の通り、かなり明確なピークがあり、21時台、22時台、23時台です。

むか~し、日本には「テレホタイム」というのがあって、夜の11時~1時ころにアクセスが集中して、サイトがやたら重くなったりしたものですが。今の中国に「テレホタイム」があるわけではありません。もちろん日本と同様に常時接続の固定料金が主流です。

以下、考察です。

■自宅でくつろいで閲覧
明らかに寝る前に自宅でくつろいで閲覧するユーザがピークタイムを構成しています。

■ちなみに曜日別では
グラフを掲載しませんでしたが、時間帯別の訪問数の曲線を平日と週末に分けて集計すると、昼間と夜間の差が大きいのは休日です。1日当たり訪問数は、平日と週末でさほどの差はありません。つまり、昼間(特に午前)は休日よりも平日の方が訪問数が多くて、夜間は平日よりも休日の方が訪問数が多くなります。なお、おもしろいことに金曜日だけは夜間の訪問数があまり伸びません。中国人のみなさんも「花金」(古ぃ!)があるらしいのと、結婚を目前にした人々の行動パターンが垣間見えます。

■時間帯別の問合せ件数は
訪問数と問合せ件数には相関がみられません。問合せが多いのは平日の昼間です。夜に自宅でくつろいで情報収集して、それを元に翌日以降に職場等で問合せすると想像されます。なお中国では一般的に、職場で勤務時間中に、私用でネットや電話を使うことに抵抗感はないようです。

■時間帯別の広告出稿は
問合せ件数が少ないからといって、夜間の広告出稿を控えてはいけない。むしろ訪問ピーク時間帯にリスティング広告の日割り予算が尽きることがないように、留意して出稿時間帯を調整する必要があります。

■ちなみに日本では
弊社が運営をお手伝いしている日本向けの(日本語の)海外ウェディング情報ポータルがあります。同様に時間帯別の訪問数を集計すると、特にピークと言える時間帯がなく、深夜早朝を除くと平均的な訪問数となります。

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最後に総括としましては、中国人消費者にとって、ネットの海外ウェディング情報は「じっくりと調べる対象」になっていると言えるでしょう。カタログ資料請求の文化がないことも関係していそうです。

日本ではネットで資料請求して、郵送された紙のカタログ資料を「じっくり」と眺めて比較検討したりします。それと同じ「じっくり」が中国ではネット上に存在していて、パソコンや携帯のモニタ上に熱い視線が注がれている、そんな光景が目に浮かんできます。