2013年7月19日金曜日

GoogleトレンドとBaidu指数で分かる
 ~ 中国の海外ウェディングと海外ビーチリゾート地

■ インターネットの検索数でわかる社会動向

あるモノが世間でどれだけの関心を得ているのか、その増減がどんな傾向にあるのか、

簡易的にインターネットで調べる方法があります。

あるモノについてGoogle検索で世の中のユーザが検索した回数をもとに指標化して、

さらにそれを時系列でグラフ化して増減傾向を見せてくれる便利なツールです。

Google自体が無料提供している「Googleトレンド」がそれです。

例えば「海外ウェディング」というキーワードの注目度は、次のような傾向にあります。




傾向としては「横ばい」という表現しか思いつきません。(もっと長期のデータを見てみたいが)

世界中のGoogleユーザを対象とする集計結果ですが、「海外ウェディング」という

漢字とカタカナのキーワードなので、99%以上は日本人による検索です。

日本における「海外ウェディング」は停滞あるいは安定しています。



■ 中国市場では「Baidu指数」が使えます

さて中国にも「Googleトレンド」と似たような「Baidu指数」というサービスがあります。

ネット検索サービスとしてGoogleは世界最大最強ですが、

中国政府とケンカしたりいろいろあったらしく、

中国国内ではBaidu(百度)が圧倒的に最大最強のネット検索サービスとなっています。

そのBaiduが提供する「Baidu指数」で、「海外ウェディング」に相当する中国語の「海外婚礼」

の検索回数をもとにした注目度の傾向を見てみます。




綺麗に直線的に増加しています。

中国では、経済力上昇+海外渡航規制緩和+若者世代の結婚文化の多様化の3つが重なり、

海外で結婚式をする消費者が飛躍的に増加しています。

ただし、伸び率は大きいものの、全体に占める比率はまだまだごく僅かです。



■ 中国における海外ビーチリゾート地の相対比較

この「Baidu指数」を使って、類似する検索キーワードの相対的な「注目度」を比較できます。

なおキーワードごとの検索回数を元にしているものの、

注目度の指標は検索回数の絶対値ではないので、

インターネットユーザが増えても注目度の指標が伸びるものではありません。

検索回数において、他の検索キーワードとの相対的な位置関係が反映されます。

以下の表を参照してください。



① 参考として記載した「海外婚礼」は、他のキーワードと比べればずっと小さい。

② 増減率で見て、海外リゾートと関係ない「婚礼」「海南」はわずかに減少傾向。

  それと比べて、海外リゾートに関連するキーワードは伸びが大きい。

③ 人口が多い大都市に混ざって、人口が少なめの「深圳」(シンセン)が健闘している。

④ 日本代表の沖縄は残念ながらあまり検索されていない。済州島との差も大きい。

中国で最もメジャーな海外ビーチリゾートは「モルディブ」や「バリ」のようです。

日本なら「ハワイ」「グアム」が最初に挙がりそうなところですが、やはり傾向が違いますね。

2013年7月15日月曜日

中国婚礼ウェディングビジネスの超基本
                 ~婚姻数と婚礼予算

■ 婚姻数

中国政府の統計によると、年間婚姻数は1297万件。(2012年)

これは日本の約20倍に相当します。総人口は約10倍なのに、婚姻数は20倍。

人口ピラミッドの構成が異なり、中国はまだ若年層が多いということですね。(日本と比べれば)

ただし1980年台の初頭に始まった「一人っ子政策」の世代が30代になりつつあります。

いま20代の中国人はほとんどが「一人っ子」ですので、次第に婚姻数が減少する傾向と言えます。

とはいえ日本の婚姻数も減少傾向が続いていますので、

「日本の10倍以上の婚姻数」という状況は今後も長く続くでしょう。



■ 婚礼にかける予算

中国は地域による経済力の格差が大きいため、婚礼予算も「地域差」が大きいと思われます。

上海の場合は「15万元~30万元」(240万円~480万円)

披露宴・衣装・宝飾品・撮影関連・引き出物や自宅の飾り付けなどを含む金額です。

なお旅行や新居の費用は含まれていません。




■ 8大都市

上海に準ずる経済力をもつ地域は、他に北京・広州・シンセン・杭州・天津・成都・南京、

などが挙げられます。

ちなみに上記8都市の合計人口は約1億人で、中国全体の8%を占めます。

婚姻数も同じ比率で8%とすれば、1297万組×8%=約100組。

日本全体の2倍近い数字になります。






■ まとめると

日本に遜色のない予算規模で、少なくとも日本の2倍近くのカップルが、

婚礼ウェディングに関するサービス・商品を購入しています。

中国全体の「日本の20倍」をターゲットとするのもいいけれど、

商品企画から販売フローや提供体制や、いろいろと課題も多くなる。

と考えると、とりあえず日本のたった2倍ですが(笑)、

上記8都市の年間100万カップルを狙うのが有力と考えられます。