2016年8月11日木曜日

「インバウンド」ウェディング事業の2つの壁 『言語の壁』と『販路の壁』

「インバウンド」ウェディング事業を立ち上げて成功に導く上では、2つの壁すなわち『言語の壁』と『販路の壁』があるようです。これはおそらく高額商材の「インバウンド」サービス業全般に通じる一般論かもしれません。

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■ 言語の壁
お問合せ対応の接客から、商材パンフレットやお申込書などのドキュメント類、さらにウェディング施行(あるいは撮影)当日の通訳まで、すべては外国語対応が必要となります。この分かりやすい課題が『言語の壁』です。

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■ 販路の壁
ラーメン屋さんとは異なり、ウェディングの場合は事業者も消費者も「事前予約」を望むわけですが、つまりは来日前の海外にいるお客様と接触することが必要ですが、どうすれば良いのやら? 日本国内のお客様とは異なり、サロンに来店してもらって対面接客できるわけでもなく、会場施設を見学することもありません。そしてできることなら来日前の早い段階で予約金を受領しておきたい。これらが『販路の壁』です。

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私のこれまで経験で申しますと、インバウンド市場参入を検討なさる日本のウェディング事業者は『言語の壁』を過剰に意識する一方で、どうも『販路の壁』を軽視する傾向にあります。

しかし実際には話は逆です。『販路の壁』を乗り越えられるかどうかがインバウンド成功の本質を握ります。翻訳や通訳は発生ベースで外注も可能ですし、『言語の壁』を乗り越えるのは大した話ではありません。





中国語圏向けで『販路の壁』を乗り越えるには4つの方法が考えられます。


①外国語メディア利用:

値引きクーポンを配るなどして来店促進は可能。しかしラーメン屋さんならともかく、ウェディングのような高額商材&予約受注には適していません。下記④自社Webサイトへの集客ルートとしては有効な場合もあります。


②海外現地の代理店(協力企業)開拓:

私は中国・台湾・香港のウェディング代理店(プランニング会社)を訪問して、合計30社ほどに話を聞いたことがあります。彼らが取り扱いを望む日本商材は、現地で誰もが知るような有名ブランドだけです。

ではこれから海外進出する無名ブランド(事業者)の場合はどうかと言えば、それは取引条件次第です。つまり提携開拓自体が難しいわけではないが、代理店頼みのインバウンド事業で収益性を確保するのは至難の業と言えます。しかもそれは短期間ではなくずっと続きます。


③海外現地に直販店舗展開:

広大な中国では初期投資と固定費のリスクが大きい一方で成功例が少なく、英語が通じる香港では日本企業同士の競争が激しくなる傾向です。比較すれば台湾が穴場で狙い目とは思いますが、それでも「市場参入&事業立ち上げ」のフェーズとしては過大な投資負担となります。


④自社Webサイトでネット直販:

これも容易ではありませんが、上記3つよりは有望と言えます。ウェディングに限らずどんな領域であれ、小規模・ニッチ・後発はネットが適しているというこで。またネット直販の方法論さえ確立できれば、国境に関係なく全世界に販路を持ち多言語展開していく、、、といった夢が膨らみます。






中国語圏インバウンド市場は既に大きく伸び始めていますが、それでもまだ今後の伸び代は大きく、ウェディングでは今後数年で5倍10倍といった可能性を秘めているでしょう。一方で、まだ日本の事業者は取り組みが不十分であり、日本のライバルであるグアム・バリ・韓国といった国々に負けない魅力的な商品プランとアプローチ方法を生み出す努力は不可欠と考えられます。

というわけで、弊社ではウェディングの中国語圏インバウンドについて2つの側面からお手伝いしています。

『言語の壁』に対しては、翻訳&通訳に加えて中国語対応コールセンター(問い合わせ対応~予約受注まで)をご提供。

『販路の壁』に対しては、ネット直販に適する商品プランの企画コンサルからWebサイト制作やネットプロモーションなどをご提供。


中国語人材ゼロでも中国語圏市場への参入が可能となる「ウェディング事業者様向けワンストップパッケージ」も含めて、事業者様のニーズに合わせてご提案さしあげています。とうぞお気軽にお問合せください!

2016年6月8日水曜日

北京の『海外』ウェディング博覧会を視察してきました

中国・北京で婚礼博覧会~世界ブランド結婚展~を視察してきました。 

中国の主要都市では『総合的』な婚礼博覧会は年4回ほど開催されていますが、その他に特定テーマ(『ジュエリー』とか『旅行』とか)を扱う回もあって、一年中ほとんど毎月なんらかの婚礼博覧会が開催されています。

今回は『海外関連ブランド』ウェディングにフォーカスした博覧会でした。


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『海外関連ブランド』テーマの回は昨年まではあまり入場者が多くなかったそうですが、今年は大変な人出で、喧騒と熱気に圧倒されました。とにかくうるさい。(笑) 

中国人カップルの皆さんの海外ウェディングへの関心が大きく盛り上がってきているのが実感されます。なお私が過去に視察した『総合的』つまり『9割以上は中国国内婚礼』の博覧会と比べると、今回の『海外関連ブランド』では入場者全体の年齢層が高い印象を受けました。


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博覧会の公式サイトによると出展社数は1153だそうです。

各社のブースは次の11種のカテゴリで区画分けされていました。
「ウェディング撮影」「ジュエリー」「プロデュース」「新婚旅行」「海外婚礼」「婚礼用品」「披露宴会場」「海外撮影」「ドレス」「送迎車」「美容メイク」


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写真のようにかなり混みあっていたブースのカテゴリは、

  「ウェディング撮影」・・・海外風の国内スタジオ撮影が中心

  「ジュエリー」・・・海外ブランド、あるいは海外風のブランド

  「プロデュース」・・・海外挙式と国内披露宴のセット販売など

  「新婚旅行」・・・東南アジアを中心に世界各地

  「海外婚礼」・・・東南アジアを中心に世界各地

  「海外撮影」・・・東南アジアを中心に世界各地

あたりです。


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下の写真は海外婚礼と国内披露宴のセット販売です。

このように『海外関連ブランド』と言っても出展社の多くは中国国内企業で、海外ネタを何らか絡めたブランドを訴求しています。


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一方で少数ながら海外ブランドも出展していました。ティファニーのウェディングドレスとか。


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あと目立ったのが「韓国」「Korea」を含むブランド名称です。「ウェディング撮影」に特に多くて、韓国風のスタジオ写真を撮影する中国事業者と思われます。

ただし観光地として韓国の評判が急降下しているようですので、今後は韓国関連のブランド名は減っていくかもしれません。下の写真は「ドレス」カテゴリで「Korea」を使っていた唯一のブランドです。でもドレス自体は普通のもので特に韓国文化を想起させる要素は感じられませんでした。


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最後におまけですが、「海外」と「結婚」に無理矢理こじつけたような出展が面白いのでご紹介します。

「アメリカで出産」をサポートするサービスが出展していました。それは結婚の後の話のはずですが。。。子供にアメリカ国籍を取らせるサービスという意味合いがあるようです。


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おまけのブースはさすがに閑散としていましたが、主要カテゴリのブースの賑わいはかなり強烈でした。スタッフの気合の入った客引きとカップル側の熱意と。

こればかりは実際に行ってみないと雰囲気が伝わりにくいかと思われます。ご興味があればぜひ現地を訪問してみてください。

数年後には「日本」「JAPAN」がもっと目立つ状況になるように、弊社でも微力ながら日本のウェディング事業者の皆さまをサポートしてまいります!

2015年11月20日金曜日

【調査報告】日本のウェディング事業者の中国語Webサイト


日本のウェディング業界で中国語Webサイトがどれくらい普及しているのだろう?、と素朴に疑問に思って、以下の調査を実施してみました。

■調査内容■
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【時期】2015年11月初旬

【対象】
①東京23区内のウェディング撮影事業者 88件
②東京23区内のウェディング施設 324件 
 ⇒施設の種別としてはホテル、専用式場、レストランなどを含む。

【方法】
施設・事業者の中国語名(固有名詞)が不明なため、各社の日本語Webサイト内から中国語ページへ遷移するリンク有無を確認。このため日本語Webサイトからリンクしない独立サイトを持っている場合は今回の調査ではカウント外になっている。

【定義】宿泊等の情報ページは対象外として、「ウェディング」の施設やサービスを掲載するページを有するサイトのみをカウント。
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■調査結果■
中国語Webサイトでウェディング情報を紹介している施設・事業者の件数は下記の通りで、極めて少ないことが分かりました。
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①東京23区内のウェディング撮影事業者 1件(88件中)
②東京23区内のウェディング施設 8件(324件中) 
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■考察1■ 独立サイトもある?

今回の調査方法ではカウントできなかった、日本語Webサイトからリンクしない独立の中国語Webサイトもあるだろうと推測されます。しかしこれは2つの点でもったいないです。

1点目は言わずもがなSEOの観点。中国語WebサイトのSEOパワー向上のために、強力な日本語サイトからリンクするのは大変効果的です。

2点目は、中国語圏の消費者は意外なほど日本語サイトを見るという観点です。慣れない日本語でヤフージャパンなどを検索して、苦労して日本のウェディング情報を探します。たどり着いた日本語サイトを見て、中国語ページへのリンクがあればきっと喜んでその事業者の情報を見てくれることでしょう。


■考察2■ 現地代理店経由が多い?

独立の中国語Webもあるにしても、それにしても今回の調査結果は少ないと感じます。おそらく中国語圏市場にアプローチする施設&事業者は、ネット経由直販ではなく、現地エージェントや旅行会社を開拓していると想像します。

中国・台湾・香港の現地エージェントや旅行会社をこれまでに30社ほど訪問して話した経験がありますが、そこで名前があがる日本のウェディング事業者は超有名企業だけです。WさんとWBさんとAさんの3社くらいです。日本のホテルやレストランやフォトスタジオの提携先を探している、といった話は聞いたことがありません。

日本の事業者にとっては現地代理店の開拓はさほど難しくないと思います。好条件さえ提示すればエージェント契約には応じてくれるでしょう。しかし肝心なのは「取引条件」と「実売につながるかどうか」です。そこを考えると、現地エージェント経由の中国語圏市場において、売上金額に加えて利益の面でも満足な結果を出せている日本の事業者は少ないのが実情ではないか、と想像しています。

上場企業レベルの資金力やブランド力がない限り、現地エージェント経由のビジネスは難しく、それをメインに据えるのはリスキーだと思うのですが。


■考察3■ 先行者になるチャンス?

ということで、ビジネスチャンスです。(笑) 中国語圏市場向けの日本ウェディングのネット経由直販はほとんど未開拓です。一方で中国語圏の消費者はネットで情報を探しています。GoogleやBaiduのデータからも明らかです。

現地エージェント(リアル店舗)経由は先行企業と大企業が有利ですが、一方のネット直販は後発でも中小事業者でも比較的戦いやすい。これはどの産業でも共通の構図ですが、上記の状況を踏まえると、このニッチな分野ではむしろ先行者になるチャンスが目の前にあるとも言えます。


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今回の記事は以上ですが、すみません、最後に宣伝です。
弊社では「中国語圏市場向けの日本ウェディングのネット経由直販」にチャレンジする施設や事業者をサポートする様々なサービスを提供しています。中国語のネット集客やサイト制作だけでなく、中国語による販売接客や施行時の通訳派遣なども対応可能です。どうぞお気軽にご相談ください!
sales@pointed-media.com

2015年6月18日木曜日

ランキング情報! 台湾・香港で人気の海外ウェディング商品

弊社が運営する海婚鋭媒繁体字版は、中国語繁体字の海外ウェディング情報サイトで227商品を掲載しています。(本日現在)

このサイトのアクセス元エリアは、中国語繁体字ですので台湾と香港がほぼ同数でシェア30%ずつを占めます。シェア3位はアメリカで15%、以下は日本、中国、イギリスとつづきます。

今回は、227商品のうちページビュー数上位20位の商品をご紹介します。

台湾や香港でどんな海外ウェディング商品が人気があるのか、参考にしていただけますと幸いです。

■ 第1位 ■
第1位は2位に大差をつけて北海道のラベンダー写真でした。日本のデコルテさんの掲載商品です。写真自体の美しさと季節性に加えて、ビーチ写真の青&白が多い中でラベンダー色が目を引きます。

https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacejapan076/




■ 第2位 ■
以下は僅差の接戦ですが、2位は沖縄のチャペル写真でした。香港の旅行会社Amazing Weddingさんの掲載商品です。この写真は総合トップページに掲載がないにも関わらず多くの閲覧を集めています。

https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacejapan033/



■ 第3位 ■
第3位は沖縄のビーチ写真でした。第1位に続いて日本のデコルテさんの掲載商品です。

https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacejapan075/




■ 第4位 ■
以下は順位とURLとキャプチャーだけ掲載していきます。

https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacejapan064/



■ 第5位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplaceindonesia001/



■ 第6位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacejapan077/



■ 第7位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacesaipanguam021/



■ 第8位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacejapan071/



■ 第9位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacesaipanguam022/



■ 第10位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacejapan079/



■ 第11位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplaceindonesia012/



■ 第12位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplaceeurope053/



■ 第13位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacemaldives006/



■ 第14位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplaceindonesia036/



■ 第15位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacethai029/



■ 第16位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacejapan069/



■ 第17位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacejapan082/



■ 第18位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacebali037/



■ 第19位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacesaipanguam018/



■ 第20位 ■
https://wedding.pointed-media.world/wplace/wplacejapan081/




いかがでしたでしょうか?
上位20位以内ですので、全227商品中で上位1割に入る人気商品ということになります。

目立ったのが日本商品の健闘です。20のうち半分の10は日本商品でした。

サイト全体をエリア別でみて、実は掲載商品数が最も多いのが日本です。だから今回のランキングで上位を占めた可能性もあります。

しかし日本商品が多いと言っても全商品の半分も占めてはいません。(約4分の1)

また日本に興味があるユーザが多数の商品に分散して、商品別のページビューでは不利になっている可能性もあります。

以上を踏まえると、台湾と香港で一番人気の海外ウェディング訪問先は日本と言えそうです。

これまで現地ウェディング事業者さんの商品構成を見ていて、一番人気はグアムという印象をもっていましたが、今回のランキングデータで考えを変えることになりそうです。

ご参考いただけましたら幸いです。